☆　名義書き換えが本来は必要

株を買っただけでは株主になれません。買った会社に、株主になりましたと報告をしなければ配当金も株主優待も受けられません。それに必要なのが「名義書き換え」です。方法は２つあります。

１．買ってもらった証券会社に頼む方法・・・手数料がもちろん掛かります。手続きには２週間、決算期末の混雑した時には３週間位の期間がかかります。会社が指定した金融機関に直接、自分で持っていっても構いません。こちらは１週間位で手続きが完了します。　

注意しなければならないのは、名義書き換えの手続き中は、売る事ができません。手元にないわけですから。こうした不便さを解消する為にあるのが２つ目の方法・・・「保管振替制度」です。

２．保管振替制度・・・証券会社が保護預かりしている株式を「証券保管振替機構」という組織に集め、その機構名義で一括管理し、売買があった際は株券の移動を行わず、口座振替だけで処理するという制度です。保管振替を利用すれば名義書き換えをしなくても、実質株主の権利が行使できます。

保管振替制度は、証券会社に口座を開くときに同意書にサインするだけで利用できます。証券会社の新規口座開設資料の中にサインする用紙が入っています。特に難しく考える必要もありませんが、口座開設時にとまどわない為にも、頭に入れておきましょう。ほとんどの証券会社で、この保管振替制度にサインするのが開設手続き時に必要となってます。ちなみに書類名は「実質株主名義届出書」というものです。